PRODUCT製品情報

精密分級機(サブミクロン~数100μm)

クラッシール(高効率精密気流分級機)

クラッシール
クラッシール
クラッシール

対象原料

  • 電池材
  • 鉱物フィラー(炭酸カルシウム、ドロマイト、タルク等)
  • セラミックス原料(長石、水晶、ジルコン、ワラストナイト等)
  • ファインセラミックス用微粉末
  • フライアッシュ、シリカサンド、特殊セメント、石膏
  • 樹脂、化学品
  • 医療品、食品、農薬品
  • 金属
  • その他各種高機能粉体

分級原理

分級ローターの回転数とガイドベーンからの分級風量調整を併用することで、分級粒子径をサブミクロン~数100μmと広範囲にかつ容易にコントロールすることが可能です。
分級原料は、投入口から機械内部に定量的に供給されます。原料はまず分散板と衝突板で分散され、次に分級ローターの周囲を旋回しながら分級室に降りていきます。
分級室内では、ガイドベーンから分級空気が流れ込み、均一に整流された空気の渦が分散された原料と一緒に旋回します。このとき、分級ローターの回転による遠心力と、ローター中心に向かう空気の流れがバランスを取り、原料が粗粉と微粉に分けられます。
微粉は空気の流れに乗って分級ローター内に吸引され、微粉ダクトを通じてバグフィルターで回収されます。一方、分級ローターの回転による遠心力で気流に乗れなかった粗粉は、ローターの外周を旋回しながら下部ホッパーへ移動します。

特長

分級粒子径(微粉側の最大粒子径)は、分級ローターの回転数と風量の調整を組み合わせることで、サブミクロンから数百ミクロンまで広範囲に、かつ容易にコントロールできます。処理量は数百グラムから数百トンに及び、目標とする分級粒子径以下の絶対回収率※は60~90%と非常に効率的です。
※5ミクロンにおける微粉例
絶対回収率=(微粉の5ミクロン回収量/分級原料中の5ミクロン通過量)×100
このシステムはシャープな分級を実現できるため、広範囲な高機能粉体分野に適応可能です。また、篩網システムの代替としても使用でき、保守性や生産性を向上させることができます。微粉への飛込み粒子を極めて少なくすることが可能です。
超微粉炭カルの分級においては、助剤なしで44μm篩通過率が99.999%以上を達成できます。処理量が大きく選べ、かつコンパクトな分級機であるため、設置計画や取り付け工事が容易です。さらに、耐摩耗性や耐付着性能についても構造と材質が十分に考慮されており、厳しい条件下での運用にも耐えられます。

構造

構造

分級性能

部分分級効率曲線(トロンプカーブ)の数例を示します

部分分級効率曲線(トロンプカーブ)の数例
部分分級効率曲線(トロンプカーブ)の数例

フローシート

フローシート

仕様

型式 分級風量(m3/min) 処理量(t/hr) 回転数(rpm) 電動機容量(kW)
N-01 1~2.5 0.5~5.0kg/hr ~15000 1.5
N-5 5 0.01~0.1 9000 3.7
N-20 20 0.1~3.0 ~6000 3.7~7.5
N-50 50 0.3~7.5 ~4100 5.5~15
N-80 80 0.5~12.0 ~3400 11~22
N-100 100 0.6~15.0 ~3100 15~30
N-150 150 0.9~22.5 ~2650 22~45
N-250 250 1.5~37.5 ~1950 30~75
N-500 500 3.0~75.0 ~1250 45~90
N-2000 2000 ~300 ~920 200~315
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